-記事の投稿日:2025年06月26日-
◆【茨城県】鎌庭堰(かまにわぜき)【下妻市】
・画像の日時:2025年04月20日08:37分頃~
・場所:茨城県下妻市本州「鎌庭堰(かまにわぜき)」
・説明:むかし(1927年頃)、下妻市を流れる鬼怒川がまっすぐに流れるように河川改修工事が行われた。鎌庭捷水路(かまにわしょうすいろ)のことだ。その出口付近の鎌庭堰を空撮してみた。
・かつての下妻市の鬼怒川の流路:下妻市を流れる鬼怒川は、1935年(昭和10年)以前は大きく曲がりくねっていた。具体的な場所は、現在の二本紀排水樋管→伊勢屋牛乳店や棟当神社付近→鎌庭堰付近を通るような流れになっていた。
出典:国土地理院さんの地図に残る河川改修(PDF形式)の9ページと15ページに下妻市の旧河道と捷水路のことが掲載されていた。GoogleMapで上空からの様子と15ページの画像を照らし合わせてみると現在でもかつての鬼怒川の流路の名残を確認することができた。
ちなみに「地図に残る河川改修PDF」の全15ページを読んでみると、川の上流域~下流域までの仕組みをカンタンに理解できたように思えた。旅に出た時に重ねるハザードマップなどのアプリを使用して、その土地の成り立ちや地形の来歴にも思いを馳せてみたいと思ったりした。
・鎌庭捷水路(かまにわしょうすいろ):捷水路とは、川の曲がりくねった部分を直線的に改修する工事のこと。その目的は、水の流れをスムーズにして洪水の被害を減らすこと。曲がりくねっていると水が滞りやすいため、真っすぐに水を流すのだ。
文章で書くと難しく感じるが、砂場や泥などで遊んだことがある方なら理解はしやすいはずだと思う。

【茨城県】鎌庭堰(かまにわぜき)【下妻市】
下流側から空撮してみた。奥に見える橋は大形橋(おおがたばし)。

【茨城県】鎌庭堰(かまにわぜき)【下妻市】
堰を俯瞰してみる。高低差は1メートル以上はあるように見えた。

【茨城県】鎌庭堰(かまにわぜき)【下妻市】
旧河道は一般的には砂の層でできている場所が多いそうな。その旧河道と堤防の接している場所では洪水時には堤防にまで水がしみ出して堤防が切れる可能性が高くなると言われているそうだ。

【茨城県】鎌庭堰(かまにわぜき)【下妻市】
ワイルドにも釣り人が深場のすぐ手前まで足を伸ばしていた。見ているだけでハラハラする。どんな魚種が釣れるのであろうか。気になる。

【茨城県】鎌庭堰(かまにわぜき)【下妻市】
一方、こちらは上流側から空撮した鎌庭堰。高低差を感じる。真ん中にある仕切りは水の流れを偏らないようにする役割を果たす構造物に思える。堆積物のことや、増水時などにより効果を感じそうな重要な役割に思えた。

【茨城県】鎌庭堰(かまにわぜき)【下妻市】
さらに上流側から堰を見る。ここからさらに上流へと向かうと鎌庭第二床固(かまにわだいにとこがため)が存在する。
ちなみに床固とは①川底が削られないようにする役割と、②土砂などの堆積物がスムーズに流れるようにする役割があるとされる。知れば知るほど土木工事って面白いですね。
戦国時代やむかしのお役所では治水の能力がそのまま出世に繋がったとされる話は有名ですよね。自然災害から財産を守り、生産性をあげる。それに関しては深く頷けますよね。
Laura Pausini-Sorella terra
初夏の鬼怒川や遠くの筑波山を眺めていると自然の息吹というか、そういった何かを感じずにはいられない。我々のホームであるヒリゾ浜ではもちろん、他の海での素潜りをしている時もそうだけど、時々脳内にラウラ・パウジーニさんのソレラテラがエンドレスに流れる。繊細で力強く美しい曲だと思う。
一人になって深呼吸する時に是非聴いてみて欲しいと思う。それぞれが思う調和する(整う)シーンで何かを感じてほしいと思ったりした<誰?

























